「送っていただいた山菜は、他のどこの山菜よりもおいしい」
ありがたいことに、そんなお声をいただいています。
山菜は日本全国で採ることができますが、どうして新潟の山菜はおいしいと、多くの方に称されるのでしょうか。
その理由は、実は新潟の気候にあるのです。
日本の中で、特に豪雪地帯が多いのが新潟県です。
雪国といえば新潟、と思われる方も多いかと思いますが、その長く厳しい冬、そして降り積もる多くの雪が、新潟の山菜をおいしく育ててくれているのです。
雪の下は、きっと過酷な環境なのだろう、と想像される方も多いのではないかと思いますが、その中は、実は山菜にとって、とても快適な場所です。
降り積もった雪の下の温度は一定に保たれ、湿度も、ちょうどいい具合に保たれています。
山菜がおいしく育つ条件が揃っているのです。
雪の下で春を待つ長い間、山菜はじっくりと成長し、旬を迎えます。
そして、私たちは、高級料亭から御用達として認めていただけるような、コクや香りのある、質の高い山菜を味わうことができるのです。
雪は、山菜をおいしく成長させながら、同時に味をまろやかにしてくれます。
雪に長くさらされることで、特有のアクが程よく抜け、山菜はより食べやすく、おいしくなるのです。
そして、春になり、雪解けのミネラルたっぷりの水分を吸うことで、山菜は、ビタミン豊富な、わたしたちにとって体にやさしい食材ともなってくれます。
おいしくて、栄養たっぷりの天然山菜。
それは、雪国、新潟でこそ採れる、私たちの宝なのです。
六斎市は大正8年(1919年)から80年以上の歴史のある市場です。毎月6回(2と7のつく日)村上市郷土資料館付近で開催されます。
約150店の露店が旬の新鮮な野菜、山菜、魚介類、特産品、生花、日用雑貨など、村上の台所として大勢の買い物客で賑わいます。